皮膚が日光に当たるとビタミンDが生成されるというのは本当です。
人の皮膚には、プロビタミンD3というものがあり、皮膚が紫外線を浴びることにより、体内でビタミンD3に変わります。
(プロビタミンD3は、7-デヒドロコレステロールというコレステロールの一種です。)
ポイント
日光浴でビタミンDを作り出すならそれほど長時間日に当たらないといけないわけではありませんが、日焼けや顔にできるシミ、腕にできるシミ、そばかすや肌のくすみを防ぎたいのであれば、短い時間でも紫外線に当たりたくないと思うのは女心ですよね。
ビタミンDを摂取するために、何も無理に日光浴をして紫外線に当たる必要もあまりありません。
ただし、ビタミンDは体には必要な栄養素であるため、紫外線になるべく当たらない生活を心がけているのであれば食事から摂取する必要があります。
ビタミン剤やサプリメントで補給する事も可能ではありますが、できるだけ自然の食事から摂るのが好ましいです。
一日に必要なビタミンDの量
男性5.5μg
女性5.5μg(妊婦7.5μg)
ビタミンDは魚に多く含まれます
魚が好きな方でしたら、ビタミンDの摂取量ほぼ問題ありませんが、魚嫌いな方でも鰹節やきくらげ、干ししいたけなどにもビタミンDは多く含まれるので、積極的に食べるとよいでしょう。
特にビタミンDの含有量の多いアンコウの肝には100gあたりビタミンDが110μgもあります。50g食べれば、1日に必要なビタミンDの約10倍にもなるので、食べすぎに注意するレベルです。
しらす干しでしたら、約大さじ2杯で6μg摂取できるので、1日に必要なビタミンDの量としては最低必要量を満たします。
それほど頑張って魚を食べなくても、案外必要なビタミンDは摂取できます。
どの食材を普段から食べればいいのかさえ意識していれば、ビタミンD欠乏症にはならないですみます。
このように食事から必要量のビタミンDを摂取できていれば、わざわざ日光浴などせずとも十分な量のビタミンDを摂取できますし、そもそも日焼け止めをしっかりしていても100%防ぐことは無理で微量の紫外線は肌に届きますので、ある程度のビタミンDは肌でも生成されます。
なぜビタミンDを摂らなけらばいけないのか?ビタミンDの働きやビタミンDの欠乏で起こること
ビタミンDの働き
- 骨の生育に必要な血中カルシウムの濃度を高める働き
- カルシウムの吸収を助け、骨や歯を丈夫にする
- 体の免疫力を高める作用
ビタミンDが欠乏(不足)すると?
- 骨へのカルシウム沈着がしにくくなり骨が弱くなってくる
- 骨粗鬆症、骨軟化症等の病気になりやすい(高齢者の方は骨折のリスク)
- 高血圧、歯周病、免疫疾患などになる確率が上がる
- 子供は骨の成長障害が起こる(くる病)
ビタミンDを過剰摂取すると?
- 高カルシウム血症になりやすくなる
- 腎機能障害が起きやすくなる
- 軟組織の石灰化が起こりやすくなる
- 食欲不振や嘔吐などの症状がでることもある
*ビタミンD摂取の上限は18歳以上の場合100μgです。(厚生労働省 日本人の食事摂取基準(2015年版)より)
サプリメントやビタミン剤で過剰摂取する以外で食事などでビタミンDの過剰摂取することはほぼ心配ありません。
未来のシミそばかすや肌のたるみを防ぎたいのであれば日光浴は避けてUVケアをしましょう
紫外線を肌が浴びることによってビタミンDが生成されることは事実ですが、普段の食事で無理せず十分に摂取できることがわかりました。
ポイント
紫外線は、肌の白い人ほど悪影響を及ぼします。
紫外線を浴びたことによってできる皮膚ガンになりやすいのは色白の方が多いということも言われています。
シミやそばかすがたくさんできてものすごく目立つのも肌が白い人です。
もともと肌の白い人やこれから美白ケアを徹底して肌を白くしたいという方も日々のUV対策は正しい知識でしっかりケアしていきましょう。